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The Alamo|自由と独立を求めたテキサス革命の歴史的象徴の世界遺
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Explore, Historic site, San Antonio, South Texas Plains

The Alamo|自由と独立を求めたテキサス革命の歴史的象徴の世界遺

アラモ( The Alamo)は、サンアントニオ(San Antonio)のダウンタウンにあるテキサス州を代表する歴史的遺跡のひとつです。1836年のメキシコ共和国軍とテキサス分離独立派(テクシャン反乱軍)との激しい戦闘の舞台となった場所で、テキサスの独立における重要な役割を果たした場所として知られています。1845年にテキサス州がアメリカに併合された後、歴史的遺跡として保存され、2015年にはサン・アントニオ・ミッションズ (San Antonio Missions)の構成要素のひとつとしてテキサス州唯一の世界遺産に登録されています。

アラモは、サンアントニオ川の源流近くにスペイン人宣教師によって設立されたサンアントニオ・デ・バレロ伝道所というカトリック教会の伝道所がその始まりです。この地を襲ったハリケーンで大きな影響を受けたこの伝道所は1724年に現在の場所に移転し、そこに修道院が建設されました。その後、伝道所は“アラモ中隊”と呼ばれたスペインの兵士の駐屯地となります。なお、アラモの名前はこれに由来しているとされています。1821年以降スペインから独立したメキシコの支配下でメキシコ軍に占領されていましたが、1836年にメキシコからの独立を求めたテキサス分離独立派がここを占拠し、彼らの要塞(アラモ砦)となりました。そして、3月6日の夜明け、この砦を包囲していたメキシコの大軍が猛攻撃を仕掛け、アラモにいた200名にも満たないテキサス防衛軍の兵士全員がわずか90分間のうちに戦死するという凄惨な戦いが行われました。このアラモの戦いは、テキサスの人々の心に深く刻まれ、「Remember the Alamo(アラモを忘れるな)」というテキサス革命のスローガンとして語られています。メキシコからの独立後アメリカと併合しテキサス州となった後にも、アラモは米墨戦争や南北戦争などその後のアメリカの歴史と関わりを持つこととなります。

世界遺産のアラモは、教会や庭園などを見学することができます。敷地内にあるアラモ教会とロング バラックは、1836 年のアラモの戦いで残った建造物です。教会の建物の壁にはメキシコ軍との戦いの痕跡を見ることができ、ロングバラックでは当時の兵士たち生活の痕跡を知ることができます。教会建物裏に広がる庭園内ではアラモの戦いがあった1830年代当時の生活を再現したさまざまなデモンストレーションが毎日行われており、それらの中には体験可能なものもあります。なお、見学については無料ですが、公式サイトから事前の入場予約が必要です。

また、敷地内にはアラモの戦いに関連した貴重な資料が展示されているコレクションホール(Ralston Family Collections Center)があります。ここには、ミュージシャンであり歴史家でもあるフィル・コリンズが寄贈したコレクションの展示もあり、彼がナレーションを務めるジオラマの展示もあります。入場料は大人 $14, 子ども (12 歳以下) $10で、営業時間は 9 時から17時までとなっています。チケットの購入は公式サイトからアラモの見学予約と同時に行うことができます。敷地内には2027年完成予定の博物館の建設が行われており、完成後にはこれらの展示物も博物館へ移行される計画となっています。

また、教会前のAlamo Plazaにはレプリカの18 ポンド砲のレプリカやこの戦いの功労者たちの銅像などアラモの戦いの展示を見ることができます。さらに、週末の午前中には、1836年の戦いで使用されたものと同じマスケット銃の射撃デモンストレーションも行われています。

アラモは、サンアントニオのダウンタウンにあり、リバーウォーク(River Walk)を経由してアクセスすることができます。アラモには駐車場はないため、ドライブの途中で立ち寄る場合はダウンタウンの公共の駐車場を利用することになります。アラモは、テキサス州の歴史に触れるロードトリップを楽しみたいのであれば、必ず訪れておきたい場所のひとつです。

The Alamo
Address: 300 Alamo Plaza, San Antonio, TX
Web Site: The Alamo

photo:©visitsanantonio ©KURUMAG

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