スペースセンター・ヒューストン（Space Center Houston）はNASAの宇宙飛行士の訓練施設として1965年に設立され、1992年に一般公開された施設です。展示面積約13,000㎡の館内には、宇宙探査に関する展示や体験コンテンツが充実し、宇宙科学とその探求について学ぶことができます。宇宙ファンを魅了し続けるこの施設には、世界中から年間100万人以上の人が訪れています。
館内には宇宙ファンでなくとも、興味を引く展示が並びます。建物の外にあるインディペンデンスプラザ（Independence Plaza）では、本物の NASA 905 シャトル輸送機とその上に乗せられたシャトルのレプリカの両方に入ることができます。輸送機に搭載されたシャトルの内部に入ることができるのは、世界でここだけとなる貴重な展示です。また、スターシップギャラリー（Starship Gallery）では、最後の月面着陸プロジェクトで使用されたアポロ 17 号のカプセル、宇宙服、月の石などが展示されています。月の見本や実際に飛行した宇宙探査機などが展示された空間で、宇宙飛行士が宇宙空間で生活や仕事をする訓練を受けた場所などを見ることができます。そして、アストロノート・ギャラリー（Astronaut Gallery）では、歴代の宇宙飛行士の写真や宇宙服に関連する展示物があります。訓練飛行から月面での宇宙遊泳まで、あらゆる用途で使用された宇宙服の多様なコレクションを見ることができます。
ここを訪れたら、NASA ジョンソン宇宙センター (JSC) の舞台裏を見学するトラムツアー（Tram Tour）に参加しましょう。トラムツアーには３つのコースがあり、うち２つのコースの参加費用は入場料に含まれています。１つ目は、1967年から1973年にかけて月面探索に実際に使用されたサターンVロケットを見学するロケットパークツアー。現存するわずか3 機のサターンVロケットのうち唯一実際に使用されたロケットという大変貴重な展示です。２つ目は宇宙飛行士訓練施設見学ツアー（先着順）。1980年から続くNASA ジョンソン宇宙センターの宇宙飛行士訓練施設のフロアを見学することができます。そして、有料となる３つ目のツアーは、ヒストリック・ミッション・コントロールセンターの見学ツアーです。1972年に実施された最後の有人月面ミッションで使用されたアポロ17号のコマンドモジュールが見学できるガイド付きツアーです。
2024年、新たなコレクションの展示が追加されました。オリシス・レックス（OSIRIS-REx）が2023年9月24日に小惑星ベンヌで採取したサンプルの展示が行われています。太陽系の進化や生命の進化を研究する貴重なこのサンプルの一部は、現在、世界で３ヶ所でしか見ることのできない貴重なものとなっているので、お見逃しなく。
館内には食事やカフェを楽しめるフォードラボやNASAや宇宙に関するオリジナルアイテムを扱うギフトショップもあります。年間を通じて、さまざまな特別展やイベントなども開催されているので、訪問前には公式サイトを確認しておきましょう。
スペースセンター・ヒューストンは、平日は10時から17時、土曜日曜は18時まで営業しています。チケットは、大人$29.95、シニア（65歳以上）$27.95、子ども（4歳から11歳）$24.95 3歳以下は無料となっており、公式サイトから事前に購入が可能です。駐車料金は$10（サービス料別途）となっています。駐車場にはQRコードでの支払いの案内がありますが、アメリカ国内契約の携帯電話を持たない日本を含む海外からの旅行者はサービスデスクでの手続きとなります。
Space Center Houston
Address: 1601 E NASA Pkwy, Houston, TX
Web Site: Space Center Houston
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