オースティン（Austin）にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ（Circuit of the Americas／通称COTA）はアメリカを代表する国際レーシングサーキットのひとつです。世界最高峰のレースカテゴリーであるF1（フォーミュラ1）やMotoGPが開催されており、毎年多くのモータースポーツファンが世界中からこの地を訪れます。
COTAの建設は2010年に始まり、約2年の工期を経て2012年に完成。同年11月にはF1が初開催され、翌2013年にはMotoGPもこの地でスタートしました。設計は、現代F1サーキットの設計で知られるヘルマン・ティルケ（Hermann Tilke）氏が手がけました。
全長5.513km（3.426マイル）のコースは、長い直線区間や高速コーナー、さらには急カーブやヘアピンターンなどのテクニカルなセクションが組み合わされています。高低差のある地形を生かした多彩な20のコーナーを持つこのサーキットで、特に注目すべきは高低差が41mもある1コーナーへのアプローチ。ホームストレートから一気に駆け上がり、ブラインドコーナーとなる1コーナーへと鋭く切り込んでいく。ドライバーのテクニックが試されると同時に、観客の視線を釘付けにするのがこのコーナーです。
サーキットの中心にはCOTAタワーと呼ばれる高さ約77メートルの展望タワーがあります。地上約70メートルの展望デッキからはサーキット全体や遠くオースティンの市街地を見渡すことができます。一部床がガラス張りになっており、スリリングな体験が味わえるのも特徴です。
また、敷地内には最大14000人を収容できる屋外エンターテインメント・アリーナ「Germania Insurance Amphitheater」もあります。これまでに、ポール・マッカートニーやブルーノ・マーズ、アラニス・モリセットなどの著名アーティストがライブを開催しています。
COTAはオースティンのダウンタウンから約14マイル（約22km）の距離にあり、クルマでのアクセスも良好です。通常時であれば所要約30分、ただしレースウィークは大変混雑するため、時間には余裕を持って計画するのがおすすめです。一般的なルートはインターステート35号線（I-35）を南下し、Exit 223からCOTA Boulevardへ進入するルート。あるいは有料道路（Toll Road）のテキサス・ステート・ハイウェイ130（TX-130）を使うことで、比較的スムーズなアクセスも可能です。
クルマ好き、バイク好きなら、COTAのレース開催スケジュールをチェックし、レース観戦を絡めたロードトリップの計画を立ててみるのもおすすめです。
Circuit of the Americas
Address: 9201 Circuit of the Americas Blvd, Del Valle, TX
Web Site: Circuit of the Americas
photo: ©Circuit of the Americas ©Visit Austin
