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Congress Avenue Bridge |北米最大級の都市型コウモリ群バット・コロニーに出会える橋
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Austin, Explore, Hill Country

Congress Avenue Bridge |北米最大級の都市型コウモリ群バット・コロニーに出会える橋

コングレス・アベニュー・ブリッジ(Congress Avenue Bridge)は、オースティン(Austin)のダウンタウンにあるレディバード湖にかかる橋です。この橋は、北米最大級の都市型コウモリ群「バット・コロニー(bat colony)」として知られており、最大150万匹ものメキシコ・オヒキコウモリがこの橋の下から飛び立つ壮観な光景を一目見ようと、多くの人々が訪れます。

1884年に木造橋として建設されたコングレス・アベニュー・ブリッジは、その後数回の再建を経て、現在のコンクリート製アーチ橋として1980年に完成。ダウンタウンと南オースティンを結ぶ主要道路として利用されています。再設計時に偶然できた橋の下の細長い隙間が、コウモリにとって理想的な住処となるとは、当時は誰も予想していなかったといわれています。

3月から晩秋にかけて、メキシコ・オヒキコウモリは出産と子育てのためにこの地にやってきます。夕方になると、エサを求めて数万、時には150万匹にもおよぶコウモリたちが橋の下から一斉に飛び立ち、オースティンの空を埋め尽くします。この現象は「バット・フライト(Bat Flight)」と呼ばれ、オースティンの名物となっています。これらのコウモリは農作物に害を与える昆虫を大量に捕食するため、地域の自然バランスを保つ大切な存在とされています。オースティン市民はその存在を大切にし、コウモリの保護活動も積極的に行われています。

バット・フライトを見るには、橋の上や、橋の東側にある「バット・オブザベーション・エリア」、またはバトラー・ハイク&バイク・トレイル沿いから観察できます。レディバード湖のクルーズツアーに参加すれば、水上からの観察も可能です。特等席を確保したい場合は、日没の1時間前を目安に現地に到着することをおすすめします。なお、フラッシュ撮影は禁止されているため、静かにマナーを守って観察しましょう。また、気象条件によってはコウモリが飛び立たないこともあるため、公式サイトや現地情報を事前に確認しておくと安心です。湖周辺では蚊が多く発生することがあるため、虫除け対策もお忘れなく。

コングレス・アベニュー・ブリッジへクルマで訪れる場合は、橋周辺の有料公共駐車場(徒歩10〜15分圏内)を利用することになります。ダウンタウンに宿泊している方は、CapMetroのバスやUber/Lyftなどのライドシェアを活用すると便利です。

毎晩異なる表情を見せるコウモリのフライトは、自然の神秘を体感できるオースティンならではの体験。訪れた際には、ぜひこの空を覆う黒い翼のショーを楽しんでみてください。

Congress Avenue Bridge
Address: Congress Avenue Bridge, S Congress Ave, Austin, TX
Web Site: Congress Avenue Bridge

photo: ©Brand USA ©Visit Austin